借入先として、常に日本政策金融公庫を頭に入れておく

日本政策金融公庫は、公的金融機関の一つですが、『公的』とあるように、開業一年目のような民間金融機関が融資をしにくいケースでも、積極的に融資をしてくれる心強い金融機関です。

新規創業時にお世話になった方も多いと思いますが、事業が軌道に乗り、資金に余剰ができたので、一括して返済するか迷っているといった内容の相談を受けることがたまにあります。

2期連続で赤字決算となると、民間金融機関はプロパーでの新規の融資を断られることが多いですが、日本政策金融公庫はそのような状況でも融資をしてくれるケースがあります。そのケースとは、過去に融資を受けた実績があり、現在でも返済を続けているという場合です。

実際に日本政策金融公庫を利用された方はおわかりかと思いますが、繰り上げ完済をしようとしたり、償還期間が残り少なくなってくると、融資の必要性のあるなしを問わず、再度融資を受けてほしいと催促されることがあります。

実は、日本政策金融公庫の融資は、完済後2~3年経過した段階で、過去の融資実績が消えてなくなってしまう仕組みになっており、その状態で融資を依頼すると、『新規融資』と同じ扱いになってしまうんですね。

新規融資と同じ状況ということは、審査も一からやり直しとなり、審査期間も継続融資に比べずいぶん長くなってしまいます。

なので、日本政策金融公庫の融資は、できるだけ長く持ち続ける一方で、民間金融機関からは設備融資や黒字で成績の良いときに運転資金のバッファとして借りやすいタイミングで借りておく、そして経営状況が悪いときには再度日本政策金融公庫に依頼する、というのが良いのではないでしょうか。

この記事を書いた人

世良 寛之

世良税理士事務所
所長・税理士