クレジットカード納付とは?

『クレジットカード納税』・・・最近良く耳にしますが、皆さんは詳細を御存知ですか?

クレジットカード納税とは、所得税や法人税などを納付する方法の一つですが、まずは納税の仕方について、他にどのような方法があるのか整理してみましょう。

国税の納税方法

納付書を作成して現金で納付する

昔からある原則的な納付方法です。あらかじめ納付書を作成して、所轄税務署の窓口や金融機関で、現金に納付書を添えて納付します。

振替納税を利用する

振替納税は、電気代やガス代の口座振替のような感覚で納税額を金融機関の預貯金口座から自動的に引き落とす制度です。メリットは一般的な口座振替と同じですが、特徴的なのは納付期限が現金納付に比べて一月ほど伸びる点が挙げられます。

ただし、振替納税を利用できるのは個人所得税と個人消費税のみで、贈与税や相続税、法人税などは振替納税に対応していません。

QRコードによるコンビニ決済

平成31年(2019年)1月4日から、確定申告書等作成コーナー・国税庁ホームページのコンビニ納付用QRコード作成専用画面から、コンビニエンスストアで納付するための「QRコード」(PDFファイル)を作成(印刷)して納税することもできるようになりました。

コンビニの窓口で納付できるメリットはありますが、納付できる限度額が30万円以下となっており、納税証明書の発行にも時間がかかる(3週間程度)というデメリットがあります。

e-Taxを利用して納付する

e-Tax(電子申告)で確定申告書を提出した方については、e-Taxの利用登録を行ったあと、納税する約1ヵ月前までに「国税ダイレクト方式電子納税依頼書兼国税ダイレクト方式電子納税届出書」を所轄の税務署に提出しておけば、e-Taxで電子申告を行ったあと、そのまま続けてe-Tax上で納税まで行うことができます。

クレジットカード納付

インターネット上でショッピングを行うのと同様に、ネットのクレジット支払の昨日を利用した納税方法です。この方法を使うと、クレジットカード側でポイントが付与されたり、事後に分割払いやリボ払いができるといったメリットがあります。

クレジットカード納付は損か得か?

対応する税金の種類

ほとんどの国税に対応していますが、代表的なものを挙げると以下のとおりです。

  1. 申告所得税
  2. 消費税及び地方消費税
  3. 法人税及び地方法人税
  4. 相続税
  5. 贈与税
  6. 源泉所得税

また、上記本税に加えて、附帯税(加算税、延滞税等)の納付も可能です(附帯税のみの納付も可能です。)。

地方税については、クレジットカード納付のシステムが整備されていない自治体もありますので、事前にお住まいの自治体がクレジットカード納付に対応しているか確認する必要があります。

納付できる時間帯

クレジットカード納付は夜間休日を問わず、24時間いつでも利用できます。なお、e-Taxからアクセスする方法によりクレジットカード納付を利用する場合は、e-Taxの利用可能時間内に限り、利用可能です。

決済手数料がかかります

納付税額に応じた下記の決済手数料がかかります。
また、分割払い・リボ払いの場合は、別途各カード会社の定める手数料が発生する場合があります。
なお、決済手数料は国の収入になるものではありませんので、誤って納付手続をされた場合、還付等の対象にはなりません。

納付税額決済手数料(税抜)
1円~10,000円76円
10,001円~20,000円152円
20,001円~30,000円228円
30,001円~40,000円304円
40,001円~50,000円380円
以降、10,000円を超えるごとに決済手数料76円(税抜)が加算されます。

実際に手数料がいくらになるか計算されたい方は、国税クレジットカードお支払サイトを参照してください。

対象クレジットカード

対応するクレジットカードは、Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、TS CUBIC CARDなど、日本で使用されているカードでメジャーなところはだいたい利用できますが、年のため、お手持ちのカードが対応しているかは事前に調べておきましょう。

利用限度額

1回の手続で、1,000万円未満の納税が可能ですが、クレジットカードの決済可能額がそれ以下であれば、その金額が限度額となります。すでにショッピング利用で限度額に近づいている場合は気をつけてください。

クレジットカードによっては、税金支払に限って限度額を引き上げることができるものもありますし、国税では同一の納付期日や税目の税金については、1,000万円を超える税額でも、分割して支払えば税務署で合算してくれます。
例えば、納税額が1,500万円の場合、法定期限内に国税クレジットカードお支払サイトにおいて900万円と600万円で分割すれば、クレジットカードでも支払うことができます。

クレジットカード納付のメリット

現金事故がなくなる

法人税等の納付は多額になることが多くなるので、納付のために現金を持ち歩くリスクがなくなります。

手許現金がなくても支払える

納付期日までに現金を用意できなくても、クレジットカードでの納付なら支払いを完了することができ、現金が引き落とされるまでの時間的猶予ができます。

分割払いができる

税金の納付は原則1回払いですが、クレジットカードで税金を納付する場合、後から支払い方法をリボ払いや分割払いに変更することができるため、資金繰りに余裕ができます。

クレジットカードにポイントが付与される

税金をクレジットカードで納付することによって、各カード会社のポイントを貯めることができます。また、クレジットカードの種類によっては、ポイントをマイルに交換することもできます。

クレジットカード納付のデメリット

領収書が発行されない

クレジットカードで納税した場合、直接税務署に現金で納付したわけではありませんので、領収証は発行されません。納税証明書を発行してもらうことはできますが、概ね3週間ほどかかるようなので注意が必要です。

手数料が発生する

クレジットカードのポイント還元などを期待してクレジットカード納付をされる方は多いと思いますが、上記の通り、税金をクレジットカードで納付する場合は決済手数料がかかりますので、これらを勘案した上で損か得かを判断するようにしてください。

手続きの取り消しができない

納付手続きが完了すると、取り消しはできません。過払いがある場合には税務署で還付手続きを行うことになりますが、決済手数料は返金されません。間違いが無いようしっかりと確認しましょう。

クレジットカードでは納税できないことがある

特に地方税については、前述の通り自治体によって対応がまちまちなので、お住いの自治体がクレジットカード納付に対応しているかどうかを必ず確認するようにしてください。

情報漏洩のリスクがある

納税に限らず、インターネット上でクレジットカードを登録することは、情報漏洩のリスクがあります。

結論

もしも所得税30万円を納税するために、近所の銀行にバスで行くとします。

京都であれば、市バスが230円なので往復して460円。納税額と合わせて300,460円かかります。

一方、クレジットカード納税をすると、30万円に対する決済手数料は2,508円かかりますが、ポイント還元が私の場合1%、3,000円ありますので、差し引き合計は299,508円となります。

この場合、952円、ランチ1食分くらいはお得になる計算になります。

ということで私の結論は、クレジットカード納税をする、ということになります。みなさんはいかがでしょうか?

この記事を書いた人

世良 寛之