子どもたちと一緒に「税」の勉強をしてみませんか?

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税金や投資について勉強したことがありますか?

会社にしても個人事業主にしても、確定申告書は基本的に自分で作成し、納税しますよね?

このように自分自身で納付すべき税額を計算し、申告する制度を「申告納税制度」といいますが、我が国では昭和22年(1947年)に所得税、法人税、相続税の3税目において初めて採用されました。この申告納税制度ですが、殆どの会社は顧問税理士が代理で作成することが多いと思うので問題ないのでしょうが、個人事業主の多くは確定申告書に同封されている申告の手引などを参考に、期限ギリギリまで四苦八苦されていることでしょう。

なぜこんなに大変な思いをするかと言うと、単純に「学校で教えられなかった」からだと思います。

義務教育においては、主要科目の他に体育や図画工作、音楽などは教えられても、税金の計算方法や申告のやり方を積極的に教わった経験はないのではないでしょうか?

商業科のある学校であれば簿記や経営の初歩なども学ぶ機会はあると思いますが、大多数の人は基礎知識がほぼゼロの状況で経営や投資、納税などの実務の現場に放り出されることになります。多くのスタートアップ企業が開業直後に苦労するのは、このような事情も影響しているのではないでしょうか?

子どもたちはどうなる?

現在、教育現場でも少しずつではありますが税金の勉強をする機会が増えてきています。とはいえ、わたしたちのような税理士が講師となって行う「租税教室」などの特別講義がメインで、主要教科と同列に扱われているわけではありません。

この問題の深刻なところは、他の教科と異なり親自身が我が子に教えてあげられないという点です。例えば算数や国語であれば、小学生くらいまではなんとかなると思いますが、投資や税金となると、そもそも自分自身が教わった経験がないわけですから、子供に教えるなんて、ちょっと難しいですよね。。

子どもたちに学びの機会を!

書店に行けば、子供向けの税の学習本などがありますが、そのために使えるお金にも限りがあると思います。なので、まずは国税庁のホームページに掲載されている「税の学習コーナー」を利用してみるのも一つです。

国税庁「税の学習コーナー」

小学生向けの入門編では税の仕組みや使い道などを図表を用いて解説していますが、高校生向けの実践編になると、「アルバイト代の確定申告をしてみよう」など、実際の確定申告書を使った解説になっています。また、ゲームやクイズ形式のものや、動画・絵本・紙芝居といった様々な媒体の教材を状況に応じて使い分けることができるので、子どもたちも飽きずに学ぶことができると思います。

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