iPhone購入!経費で落としてもいい?

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iPhone 15 / 15 Proが発表されましたね

本日2023年9月13日、Appleより新しいiPhoneの発表がありました。私は現在iPhone13 Proを使っているのですが、新しいiPhoneにするかAndroidに浮気するか真剣に悩んでおります。

ところで今回のiPhoneの価格ですが、最も安いモデルでも124,800円・・・

プライベートで購入するには勇気のいる価格ですが、事業用として購入した場合、iPhone本体は経費で落とすことができるのでしょうか?

iPhone本体の会計処理

法人契約の場合

法人がiPhoneを法人契約で購入し、事業目的で使用する場合には、原則として全額資産または経費として処理することができます。

なお、法人契約のiPhoneを役員や従業員に支給する際には、管理簿を作成したり、取引先の番号や通話明細を定期的に確認するなど、法人の管理がしっかりしていることをアピールすることで、税務調査で指摘されるリスクを大幅に低減することができます。

個人事業主の場合

基本的に法人契約と同様の考え方になりますが、法人契約の場合と大きく異なるのは、個人事業主が所有するiPhoneは100%事業用ではなく、プライベートでも利用する可能性が非常に高いという点です。

その場合は事業で使用する部分とプライベートで使用する部分との割合(「家事按分割合」といいます)を決めて、事業で使用する部分に対応する金額のみを経費として処理することになりますが、個人事業主が青色申告者か白色申告者かによって、経費にできる要件が異なりますので注意してください。

経費?それとも資産?

購入したiPhoneが全額経費となるか、それとも資産として処理し、減価償却するのかは、iPhoneの購入金額とその法人・個人事業主が「白色申告者」か「青色申告者」かによって変わります。

スクロールできます
iPhoneの価格(注)白色申告青色申告摘要
10万円未満全額経費
(消耗品費)
全額経費
(消耗品費)
10万円以上
20万円未満
資産計上
(減価償却)
資産計上
(減価償却)
いずれかを
任意で選択
一括償却資産
(3年償却)
一括償却資産
(3年償却)
少額減価償却資産
全額経費
20万円以上
30万円未満
資産計上
(減価償却)
資産計上
(減価償却)
いずれかを
任意で選択
少額減価償却資産
全額経費
30万円以上資産計上
(減価償却)
資産計上
(減価償却)

(注)iPhoneの価格は以下の金額で判定します
   ・免税事業者・・・税込金額
   ・課税事業者
     税込経理を採用している場合・・・税込金額
     税抜経理を採用している場合・・・税抜金額

結論としては、白色申告者は10万円未満、青色申告者は30万円未満であれば全額経費として処理することが可能です。

今回発表されたiPhoneの価格帯は税込で124,800円~249,800円なので、残念ながら白色申告の方は全額経費として処理することはできません。その代わり、モデルによっては20万円未満の一括償却が使えますので、3年間で経費化することは可能です。

最後に

それにしても・・・高いなぁ(泣)

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