令和5年分の路線価が公表されました

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「路線価」とは?

毎年7月から8月にかけて必ずニュースになる「路線価」ですが、簡単に説明すると、その年の1月1日時点における主要道路に面した1㎡あたりの土地価格のことをいいます。よく勘違いされますが、「坪単価」ではありませんので注意してください。

この路線価ですが、国税庁の「路線価図・評価倍率表」にアクセスすると、年度ごと(過去7年分)に全国各地の路線価を調べることができます。

ちなみに、全国すべての道路に路線価が付されているわけではなく、農村や山岳地域、都市部であっても郊外などは路線価のかわりに「評価倍率」を使って土地の価格を算出します。

この「路線価」の令和5年最新版が7月3日に公表されたので、京都市内の路線価がどう変化したか見ていきたいと思います。

アフターコロナにおける京都市の路線価は?

大阪国税局が7月3日に発表した令和5年分の路線価によると、京都府内7,838地点の平均は前年比で約1.3%上昇し、2年連続でプラスとなりました。京都府下の各税務署管内で最も路線価が高かった13地点のうち、京都市内すべてと宇治市の合計8地点で上昇したようです。

また、京都府内で継続して路線価を出している7,772地点のうち、上昇3,384地点(43.5%)、横ばい3,330地点(42.8%)、下落1,058地点(13.6%)となっています。

京都府内では、京都市下京区御旅町、四条河原町北西角のみずほ銀行四条支店に南面する四条通が1㎡当たり697万円、前年比3.6%上昇と府内最高額をマークしています。

上昇率で見ると、1位は京都市右京区西院高山寺町、阪急西院駅に北面する四条通で去年より10.8%上昇して82万円となっています。

この周辺がこのように急上昇した背景として、西院駅周辺での高さ制限を緩和する都市計画の見直しがあったことなどが影響しているようです。

路線価の今後の動向

アフターコロナも定着し、欧米や東南アジアを中心とした観光客も大量に戻ってきています。コロナ前のインバウンドが激増した初期の頃はゲストハウスを中心とした不動産需要が多くありましたが、円安や低金利の状態が続いているため、最近では国内外の富裕層による定住型のセカンドハウスやマンションの爆買いも生じています。

このような状況は暫く続くと見られているため、急激な金利上昇などがなければ、京都市内の路線価は今後も上昇を続ける可能性が高いと思います。

ちなみに、我が家の路線価を調べてみると、令和4年度が1㎡当たり19万円で、令和5年度が19万5千円でした。町外れの北区に住んでいますが、2.6%も上昇しているのはちょっとびっくりです(笑)

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