ふるさと納税で旅行?
すっかりおなじみとなった「ふるさと納税」、正式には「地方公共団体に対する特定寄附金」ですが、節税対策として利用されるのはもちろん、最近はどちらかと言うとご当地グルメなどの特産品目当てにされている方も多いと思います。
このように楽しく節税できるふるさと納税ですが、特産品などの物品だけではなく、「旅行そのもの」が返礼品としていただけるのをご存知でしょうか?
寄付を募る地方自治体にしてみれば、ふるさと納税を利用して実際に訪れる人が増えることで、その地域の歴史や文化、自然に直接触れてもらう機会が増えるわけですから、観光産業や宿泊施設なども含めて地域全体が活性化するだけでなく、将来に向けて移住者が増加する可能性もあるので、最近は力を入れている自治体が増えているようです。
ふるさと納税で旅行に行く方法
宿泊券・旅行券・クーポンが返礼品となっている場合
ふるさと納税のポータルサイトなどで旅行してみたい自治体を検索すると、寄附金額とサービス内容が表示されるので、宿泊であれば希望の日時などを入力し、申込みをします。その後、旅行券や宿泊券などが郵送されたり、メールなどで電子クーポンとして届けられるので、旅行当日それらを持参することで、通常の旅行と同じように利用することができます。
返礼品としてポイントが発行される場合
上記と同様にふるさと納税のポータルサイトから申し込むことができますが、異なるのは返礼品として旅行代金相当額の「ポイント」が提供されるという点です。
ポイントでもらえるメリットは、宿泊券や旅行券と同じようにホテルや旅館でつかえるのはもちろん、提携しているサービスや特産品の支払いに充てることも可能なので、最近はポイントを利用する方が増えているようです。
この他にもポイント制のふるさと納税のメリットとして、次のような点が挙げられます。
ポイントの有効期限が長い
ふるさと納税は通常寄付をした年中に返礼品が届くことが多いですが、ポイントが付与されるふるさと納税では、有効期間が2年以上、中には無期限というものまであるため、仕事や生活のサイクルに合わせて、また良い季節を選んで旅行をすることができます。
翌年に繰り越して積み立てることで、高額な宿泊施設などを選ぶことが可能
有効期間内であれば、毎年少しずつポイントを貯めることで、よりリッチなホテルや返戻品を選ぶことができます。ただし、確定申告に反映されるのはポイントを取得した年分なので、忘れずに確定申告をおこなってください。
好きなタイミングで旅行が可能
有効期間内であれば、ご当地のお祭りがあるタイミングや、海やスキーなど、ベストな季節に旅行することができます。
ポイント限定の返礼品などが多い
ポイント限定の返礼品も多いため、通常のふるさと納税よりもお得感があるかもしれません。
ポイントは即時発行されます
寄付をした直後にポイントが付与されますので、たまたま訪れた旅行先でふるさと納税の対象となる施設や返礼品を見つけた場合、その場で寄付をしてポイントを利用することも可能です。
最後に
弊所は日本屈指の観光地である京都にありますので、ふるさと納税のポイントを利用して訪れる方がかなり多く、これに関わっておられるお客様もいらっしゃいます。
ふるさと納税については賛否も多いですが、難しいことを考えず、楽しく旅行して、美味しいものを食べて、それで節税できるのであれば、これに越したことはありませんよね。