税理士試験:税理士を目指す方のご相談を承ります

2024年10月1日追記

当記事に対し、当初掲載時より本当にたくさんのご相談をいただき、誠にありがとうございます。

今後とも税理士を目指す方からのご相談に対して真摯にお応えしていきたいと考えておりますが、ご相談いただいた方に一つだけお願いがあります。

私からの回答に対して、なにかひとことでも良いので、ご返信いただけないでしょうか。

今後ご相談いただく方への参考となりますし、何より私のモチベーションが維持できません(笑)。

少し冗談めかしてお伝えしておりますが、ご自身が税理士になられたとき、自分の回答に対してリアクションのないお客様をどう思われるか、少しだけ想像していただけたら幸いです。

目次

税理士試験は難しい?

ネットや書店などでよく見かける「難関国家資格ランキング」によると、税理士はおおよそ上位10位には入るそうですが、本当にそんなに難しい試験でしょうか?

税理士試験は、必修となる会計科目2科目(簿記論・財務諸表論)と、1科目が選択必修となる税法科目(法人税法・所得税法)、2科目を選択する税法科目(相続税法・消費税法または酒税法・固定資産税・事業税または住民税・国税徴収法)の計5科目に合格しないといけない試験です。

これらの科目は1科目ずつ受けることができるため、働きながらでも取得は可能です。どの科目も実質的に競争試験で、受験者の上位10%が合格となりますが、この合格率上位10%を全科目でクリアしないといけないので、最終的に全5科目合格率は全体の数パーセントになると言われています。

このため、税理士は難しい試験ではありますが、弁護士や公認会計士のような賢い人が合格する試験ではなく、長い受験期間を断念することなく我慢強く勉強し続けなければならない「むちゃくちゃしんどい試験」と言えるかもしれません。

何年くらいで合格するの?

私は簿記論・財務諸表論・法人税法・所得税法・相続税法の5科目を受験し、合格まで4年掛かりましたが、当時でも10年選手はたくさんおられました。

私は最初の1年間は働きながら受験し、1年半の間無職で試験勉強に専念、その後会計事務所に就職し、そこで仕事をしながら最後の科目を受験しました。試験勉強に専念しているときは、専門学校のTAC京都校の自習室に朝の6時半に入室し、夜の9時まで毎日勉強していました。お正月も勉強していた記憶があります。

このように、たとえ1~2年でも勉強だけに専念することができれば、3年~5年で合格することは可能です。しかし働きながらであれば、お勤めの会社にもよりますが、思うように受験勉強ができず、ズルズルと合格できない状態が続くかもしれません。

なので、かなりストイックに自己管理をしないと、働きながらの合格は難しいといえます。

税理士になりたい人へ

私は税理士試験の勉強を29歳のときに始めましたが、このおかげで婚期が遅れたと今でも思っています(笑)。独身一人暮らしだったから100%税理士試験のことだけを考えて計画的に受験ができましたが、ご家族のおられる方、特に小さいお子様や介護が必要な両親を抱えておられる方には、ご家族の負担があまりにも大きいため、手放しに税理士受験をおすすめすることができません。

また、50歳を過ぎてから税理士に転身したいというお考えをお持ちの方についても、「頑張れば道は開ける」などといった無責任なアドバイスはとてもできません。税理士登録には経理関係の実務経験が2年以上必要なので、この業界での実務経験のない方であれば、なおのこと考え直していただけるよう説得するでしょう。

また「税理士に向いている人は?」などとよく質問されますが、特にありません。強いていえば、人と話すことの多い仕事なので、「人付き合いが心底嫌い」という人は難しいかもしれません(「人付き合いが下手」は大丈夫です)。

税理士を目指す方のご相談を承ります

税理士を目指したいが、今の自分の環境で何をしたらよいかわからない方、何年も受験して合格できていない方、将来税理士はAIに駆逐されてしまうのではないかと不安な方、家族に協力できることはあるのかなどなど、何でも構いませんので、現役税理士に質問・相談されたい方は、弊所のお問合せフォームからアクセスしてみてください。お待ちしております。

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